財布に使われる素材は何があるのか
一口に財布といっても、様々な素材で作られています。
財布で主に使われている素材について、書いていきたいと思います。
財布で使われる主な素材
財布で使われている主な素材は
- 本革
- 合皮
- ナイロン
- 布
があります。
素材によって特徴が異なり、それぞれメリットとデメリットがあります。
素材別の重さとして、一番重いのが本革で、一番軽いのが布です。
一般的に革を使っているものが一番高価です。
布やナイロン製のものが、比較的安価です。
それぞれの素材の特徴を、記していきたいと思います。
本革
本革は、天然素材の一種です。
動物の皮をもとに作られた革を、本革といいます。
(「皮」と「革」の違いは、
皮とは、動物の皮膚や膜で未加工のもの。
革とは、皮から動物の毛などをはぎとったもの、皮をなめしたもの。)
つまり本革とか、動物の皮をなめしたもの、なめし皮です。
わざわざ「本革」と名前がついているのは、合皮と区別をつけるためです。
財布に使われている本革で代表的な種類は、牛、豚、羊、鳥、蛇、ワニがあります。
本革の特徴は
-
大変丈夫で長く使える
-
水に濡れるとシミになることがある
-
多少の傷なら、気にしなくても自然に直る
本革は種類によって全然表情が違います。厳密にいえば同じ種類でも、表情が一つ一つ違います。財布に使われている素材の中では、一番重い素材です。
丈夫な素材なので、長く使うことができます。
長く使っていると革自体に味が出てくるので、それを楽しみにしている人もいます。
合皮
合皮とは、布地にポリウレタンやポリ塩化ビニルなどの合成樹脂を塗って本革に見えるように加工したものです。
時々「本革の偽物」といわれることがありますが、今は一つの素材として地位を確立しています。
あえて本革に見えるように加工されたものからデザインや用途に合わせて色や模様を加工されたものまであり、財布だけでなく日常の中に多くつかわれています。
合皮の特徴は
- 加工がしやすい
- 汚れにくく落としやすい
- 動物を殺傷しなくてもよい
- 火に弱い
- 経年劣化が激しい
- 本革よりも軽い
本革にできない加工ができ、デザインの自由度が大変高い素材です。
ですが経年劣化によるダメージがあるので、ずっと使い続けることができません。
ただし本革よりも汚れに強いので、お手入れがとても簡単です。
技術がどんどん進化しているので、一目で本革か合皮かわからない製品も沢山あります。
ナイロン
ナイロンとは、合成樹脂で作られた世界初の合成繊維です。
財布だけでなく、洋服やバッグ、カバーなどのように日常で広く使われています。
特に洋服では、ナイロンを含んだ製品が沢山あります。
ナイロンの特徴は
- 軽い
- 加工がしやすい
- 水や虫に強い
- 火や熱に弱い
しなやかで軽く加工しやすいので、デザインの幅がとても広がります。
本革や合皮と同じ大きさで作っても、ナイロンは圧倒的に軽い財布が作れます。
水もはじきやすく、実用性がとても高い素材です。
ただし火や熱に弱いという特徴があります。
日常生活で使っていてナイロンが溶けることは滅多にありませんが、ナイロン製財布の置き場所は気を付ける必要があります。
布
布は天然繊維から作られたもの、合成繊維から作られたものがあります。
ここでは天然繊維で作られた布についてまとめていきたいと思います。
財布でよく使われるのは、木綿や麻糸、帆布です。
帆布は木綿や麻糸を太く加工したものですから、同じといえば同じですね。
ただ普通の木綿や麻糸の布よりも、かなり丈夫です。
本革、合皮、ナイロンよりも丈夫でなもなく耐久性もありませんが、他よりも柔らかな雰囲気がとても魅力的です。
布の特徴は
- 肌に優しい
- 色柄物が自由にデザインできる
- 軽い
- 長く使っているとほつれてしまう
- 汚れが目立ちやすい
小さな子供や肌が弱い人が手にしても、安心できる素材です。
手作り財布を作るなら、一番加工しやすい素材でもあります。
使っているうちにほころびが目立ってしまったり汚れが目立ちやすくなりますが、自分で手入れをすることができます。
特に帆布は丈夫で、汚れの手入れは必要ですが、長く愛用できます。