本革(レザー)財布に使われる革の種類は?(馬革編)
馬革とは?
馬革とは、馬の皮をなめしたものの事です。
ホースレザーといわれ、代表的なものが高級皮革として有名なコードバンです。
馬革の特徴は?
馬革は皮が薄くて軽く、柔らかいことが特徴です。
馬はとても運動量が高いので、筋肉が大変発達している生き物。
そのため余分な脂肪がないことが、革の持つしなやかな美しさの秘密です。
馬の皮膚はとても細かな毛でおおわれています。
しかし体毛の根元を殆ど感じさせません。
これより馬革には、毛穴を殆ど感じさせない滑らかな美しさがあります。
馬革が独特の強い輝きを放つのは、このためです。
馬革の種類は何があるの?
代表的な馬革を上げていきたいと思います。
コートバン
「馬革といえばコートバン」といわれる、代表的な馬革です。
コートバンを名乗れるのは、農耕馬の臀部の皮のみです。
馬の体全体から見ると、大変少ない面積です。
その上、農耕馬を食肉用として飼育することは非常に稀になっています。
飼育頭数が少ないうえにとれる皮の面積も狭いので、今では大変貴重な馬革です。
大変美しい輝きと上質の滑らかさを持ち、高級革製品に使われます。
ホースフロント
若い馬の首の部分の革です。
ホースフロントは比較的手に入りやすい革で、キメが細かく柔らかいのが特徴です。
ジャケットや靴などによく使われる素材です。
ただ傷つきやすい素材なので、小物入れや財布にはあまり向いているといえません。
ポニーレザー
ポニーからとれる革全般のことです。
ポニーは成長しても150cm前後という、とても小さな馬です。
とても柔らかく軽いため、牛革のハラコの代用品として使われることがあります。
代用品と聞くと偽物と思うかもしれませんが、それだけ上質の柔らかさと滑らかさがあります。牛革の半分程度の重さしかないので、ポニーレザー自体が人気があります。
汚れても布で拭く程度の手入れでいいので、とても簡単です。
革製品としての丈夫さも十分あり、使い勝手もよい革です。
馬革の財布を考えているなら、ポニーレザーもおすすめです。